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さて、表題のフレーズですが、わたしがケースワーカー時代からずっと気になっていたことを今回書かせていただきます。



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わたしは目が悪いので、普段はメガネを使用しています。

近眼自体は別に珍しいことではないので、視力が悪いこと自体は別にどうでもいいんですが、普段メガネを愛用しているだけあって、どうしても気になる点があるわけです。

それが「いいメガネしてるじゃねえか」ということです。

これは生活保護世帯に向けられるセリフです(実際に口には出しませんが)。

わたしはメガネを使用していますが、別にオシャレに気を使っているわけではなく、問題なく使えればいいので、購入しているのは安いやつです。

視力自体もそんなに大きく落ちていないのでメガネを変えることもなく使い続け、よくは覚えていませんが、7年以上は使っているんじゃないかと思います。

しかし、生活保護世帯が使っているメガネがなぜかわたしが使っているものより高価でいい物なのです。

それはいったいなぜなのか?

生活保護では、医療扶助という形で、必要な医療が提供されるのですが、その中に「治療材料」という項目があるのです。

これは治療に必要な物品等の購入費を支給するもので、治材(ちざい)とも略されます。

その治療材料の中には、視力矯正の治療に必要なものとしてメガネ代の支給が認められている訳です。

もちろん無制限に認めている訳ではないのですが、それでもレンズ・フレーム込みで20,000円ぐらいまでのメガネは購入できるはずです(記憶に頼っているので間違っていたら教えてください)。

わたしはできるだけ安いメガネを買うので20,000円のメガネなど買いません。

ですが、生活保護世帯の人は限度額いっぱいのメガネは買えるので高いやつが買えるというわけです。

というか、この医療扶助は、毎月支給される生活扶助とは別に支給されるものなので、限度額いっぱい使った方が得という意識が働くのだと思います。

われわれが購入するときは普通に生活費の中から購入するので、できるだけ安くいいものをというように吟味をするわけですが、生活保護の場合はもう20,000円のやつを買っちゃえばいいわけです。

その結果、生活保護世帯の方がいいメガネをしているという逆転現象もよく見られるわけです。

しかもメガネには耐用年数が定められていて、前回の購入から確か3年経っていれば新しいメガネを購入できるわけです(耐用年数を過ぎていない場合は、視力が落ちたことによるレンズの交換であれば可能)。

そうなるとわたしのように7年も同じメガネを使うわけがなく、耐用年数が過ぎたら新しいオシャレなメガネを購入したいというようになってしまいますよね?

そうなるとギリギリ生活保護にならない人からしてみれば、「いいメガネが買えるなんてうらやましい」と、生活保護の方がいいというふうに思ってしまうのは自明です。

このように、明らかに逆転現象が起こっているものについては見直しをした方がいいと思いますが、まあ、わたしのように7年以上も同じメガネを使い続けるというのがむしろおかしいのかもしれませんね(笑)。

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